Deep Diveと減圧症

Deep Diveと減圧症の相互関係

皆さんダイバーの方々はオープンウォーターの講習で減圧症については学んでいるはずです。忘れてしまった方のために減圧症についてさらっと説明いたします。減圧症とは、「血液の中に窒素の気泡が形成され血液の流れをブロックしてしまう」という病気です。減圧症になる理由は大きく分けて2つです。@浮上速度が速い・・・浮上速度が速いと、血液のなかにある、窒素の気泡が血液から排出される前にどんどん大きくなり、血液の流れを止めます。Aダイブテーブル・ダイコンの限界以上の潜水をする・・・ダイビングは潜れる深度と時間が決まっております。その限界を超えると結局血液の中に大量の窒素がたまり、血液の流れをブロックします。それでは、ここでの題目である、Deep Diveと減圧症の関係について述べたいと思います。
深い深度に行けば行くほど、タンクの空気が圧縮(厳密にはタンクの空気は圧縮されませんが)され、一回で吸う空気の体積は変わらないのですが、密度が濃くなります。つまり、それだけ一回で吸う窒素の量も増えるというわけです。窒素の量が多いということは、それだけ体の中にたまる窒素の量が多くなるわけですから、減圧症になりやすくなります。

窒素酔い

Deep Diveの危険性は減圧症だけではありません。「窒素酔い」という言葉を聞いたことはありますか?大深度下では、窒素が麻酔的に作用し、あたかも酔った様な感覚に陥ります。窒素酔い事態は体に害を及ぼすわけではないのですが、2時的災害、つまり酔ったことにより、浮上できなくなる、レギュを離したくなるetc・・・という自体になります。みなさんがDeep Diveで知らなければいけないことは、アドバンス講習で習います。この知識なしでの大深度下でのダイブは非常に危険です。

深度50mの世界

基本的に自分はDeeap Dive(私のいうこれは30m以上のダイブ)は好きではありません。ほぼ毎日潜る事により自分の体の中には、サイレントバブルという窒素の小さな気泡が体から抜けずに常時存在します。そのため、ちょっと深くにいくと、割れるような頭の痛みを毎回覚えるため、なるべくDeep Diveはしないようにしています。それでもリクエストが入れば、もちろん行くのですが、稀です。自分自身いつまでも楽しくダイビングをしていたいため、普段から深度に関しては気をつけてダイビングをしています。さてさて話が反れましたが、深度50mでのダイビングをしたことがある人はきっと多くいるでしょうが、そんな深度とてもとても、という人も多いはずです。この深度になると、ダイビングできる時間はほんの数分です。エアーもすぐになくなってしまうので、通常のリクリエーションダイブでは、無理な深度です。ただ、浅場で見ることの出来ない綺麗なハナダイ、ベラ、ハゼ等魅力的な魚は存在します。それでも無理して見る価値があるかといったら自分からすれば無いです。昔、小笠原の母島で漁師の手伝いをした事があるのですが、深度300mとかの魚を釣っていました。もちろんダイビングでは絶対にいけない深度です。それを見ていることもあり、たかだか50mで、わざわざ危険を冒す必用性もない気がします。そんなに見たいなら釣り上げなさい!

綺麗なハナダイ(ツースポットバスレット)

減圧症患者&再圧チャンバー

年に2回はデンパサールにあるサンラ病院へ行き再圧チャンバーに入るのですが、初めて入ったときのことです。2名の減圧症重度の患者さんが2名いました。両方とも地元の漁師さんで、専門はロブスター漁とのこと。下半身が全然動かない状態で足の指先がかすかに自分の意思で動かせる程度でした。今回で5回目の再圧とのこと。減圧症になった理由は、深度40mからの急浮上が原因です。漁師ですので、タンクを背負うのではなく、船から直接空気を送りそれを吸っています。何かトラブルがあったのでしょう、急浮上の結果、下半身不随になったわけです。このときを境に自分は大深度へのダイビングを控えるようになりました。ダイビングは楽しみの為にやるもので、危険を冒してまでするものではないとしみじみと考えさせられるショッキングな事実を目の当たりしたのでありました。付け加えで、チャンバーについてちょっとだけ説明しましょう。チャンバーはカプセル型の大きな部屋になっています。入ると肩口に酸素呼吸用のマスクが下がっています。その酸素を吸いながら、チャンバー内の圧を14mと同じ圧にし、30分×3回を繰り替えします。間に5分ほどの休憩がありますが、圧はそのままです。最後に圧を下げていき、ダイビングと同じようにある圧で3分間の安全停止をして周囲圧に戻るわけです。バリのガイドはだいたい年に2回は入っています。私の年間ダイブ本数が約500〜600本(ローカルガイドより絶対多い)ですから、300本に一回は入るという計算です。

減圧症にならないために

出来ればダイブコンピューターを持参してください。自分が思うに、機材の購入を考えているのであれば、まず始めにダイブコンピューターを買うべきです。それは、ダイブ時間が長くなるからという理由もありますが、自分の安全のためには絶対必需品です。それから、休息はしっかりととること、前日の飲酒を避ける、水分をしっかり取る、タバコの吸いすぎ注意。ただ、ガイドと一緒にガイドの計画で潜る分にはほぼ安全なダイビングが出来ると思います。一概には言えませんが、バリにおいてはガイドダイブが主流ですので、バリのガイドはその辺のことに関してはしっかりと計画を立てていると思います。

酔い止め薬は危険!

最近読んだダイビングの本に、酔い止め薬は眠気を誘い、窒素酔いを起こしやすい、ということが書いてありました。結構お客様でも船に弱いからといって服用している人がいますが、気をつけてください。どうしてもという場合には、DEEP DIVEにならないように気をつけてください。思考能力が落ちると、判断力が鈍くなり事故の原因になります。

酸素中毒

ダイビングをされていれば一度は耳にした事があるこの「酸素中毒」という言葉。深度下に行くと、一度に呼吸する酸素の量が増えるため、この酸素中毒になります。症状は突然意識を失います。って聞いただけでぞっとしますが、ではどれくらいに深度でこの酸素中毒になるかというと、その詳しいデータはまだ出ておりません。それに個人差があるため、何mだと安全だと言い切れないのです。あるデータによるとだいたい深度50m前後でこの酸素中毒になる確率が高くなる、というのがありました。深度50mで突然意識を失ったら、どうなるか皆さんもよく分かりますよね。私がここで言いたい事は、何mだから酸素中毒になるから、行かないでもらいたいということではなく、皆さんのご自分のスキルと、レベルを考えてDEEP DIVEをしてもらいたい。間違っても50mなんて深度に行かないで下さいね。フォトグラファーの方で大深度に行く方がいますが、通常の空気を使用しているのではなく、酸素の濃度が低い混合ガスを使用して潜っています。間違ってもフォトグラファーがいけてる深度だから安全なんて思わないで下さいね。

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